【毛髪ミネラルテストのススメ】
栄養療法の世界では知らない人がいないライナス・ポーリング博士が
「全ての病態、全ての病気、全ての病弊を追及すると、ミネラル欠乏にいきつく」
というように体内の微量成分であるミネラルですがその欠乏、もしくは有害ミネラル(水銀、鉛、アルミニウムなど)の蓄積が様々な慢性不調を引き起こします。
ではこのミネラルが本当に足りているのか、もしくは有害ミネラルが過剰に蓄積していないか。
これをスクリーニング出来るのは血液検査ではありません。
毛髪ミネラル検査やオリゴスキャンです。
例えば亜鉛不足を推し量る検査値としては血清亜鉛、ALPなどがあります。
ですが、これらの数値が十分だとしても本当に体内で利用されているとは限らないのです。
有害ミネラルの中には必須ミネラルの代わりとして働き、健康障害を引き起こすものもあります。
血液の中にあってもちゃんと利用されているかは分からないのです。
ではミネラルの場合は何をみると分かりやすいかというと毛髪です。
毛髪は1ヶ月で約1センチほど伸び、髪の生え際から約3センチほどにはこの3ヶ月間で体内で利用され、排泄されたミネラルが記録されているからです。
つまり毛髪中に有害ミネラルが多く含まれていれば、たくさん排泄されている=体内蓄積量が多い、ということです。
ですが、テスト中の有害ミネラルが少なくとも輸送障害もあるので安直には喜べません。
例えば亜鉛であれば、仮に血液検査で血清亜鉛やALPの値が十分でも毛髪ミネラルで亜鉛が低値であれば、亜鉛は体内で有効利用されていないということになります。
自閉症児童の栄養的因子の1つとして考えられているのが”水銀”の蓄積です。
自閉症スペクトラム(ASD)における脳の病理学として、神経損傷を伴う進行中の炎症反応性を示し、この神経損傷の危険因子として考えられている1つが水銀です。
水銀とASDの潜在的な関係を調べる91の研究において、これらの研究の大多数(74%)は水銀がASDの危険因子であり、直接的および間接的な影響を明らかにしていることを示唆しています。(Kern JK, et al. J Trace Elem Med Biol. 2016.)
またエジプトでの研究ではASD児童100名と対照群100名を比較した研究では、ASD児童の毛髪中の水銀、鉛、アルミニウム量は対照群より有意に高かったと報告されています。(Mohamed Fel B, et al. Behav Neurol. 2015.)
水銀は元素記号表で第12族に属しますが、同じく同族元素でもあるのが亜鉛です。
つまり亜鉛は水銀に取って変わられる、ということです。
ということは水銀が蓄積していると亜鉛不足の可能性が高くなります。
ASDの子供1,967人(男性1,553人、女性414人)の毛髪亜鉛濃度を調べると、亜鉛欠乏とASDの関連性を示す数字が出てくると報告されていますが、0〜3歳の幼児グループにおける亜鉛欠乏の発生率は、男性で43.5%、女性で52.5%となりました。
この辺りから個人的には亜鉛不足が問題というより、水銀の蓄積が大きな問題なのではないかと解釈しています。
さてさて、話は逸れましたが血液検査をスクリーニング出来ると多くの情報が得られ、そこから健康管理がしやすくなります。
ですが、すでに慢性的な不調を抱える方は是非毛髪ミネラル検査やオリゴスキャンなどで体内のミネラルの動態を確認なさって下さいませ。
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