昨日の続きで中鎖脂肪酸について。
中鎖脂肪酸は「消化吸収」だけでなく、「ミトコンドリア内への取込み」に関しても違いがありました。
長鎖脂肪酸は吸収だけでなく、エネルギー化にも手間が掛かります。
ミトコンドリア内に入る際もアミノ酸カルニチンの助けが必要です。
(今回は良いイラスト素材がなく悔しい…)
体内のカルニチンは主に筋細胞内に存在し、長鎖脂肪酸をATPへ代謝する過程で働きます。
脂肪酸は筋肉内に取り込まれたら、細胞内(細胞質)ではアシルCoAとなります。
この際にアシルCoA合成酵素がATPを使うため、やはりATP大事。
このアシルCoAがミトコンドリア内に入る時にカルニチンの助けが必要になります。
アシルCoAはミトコンドリア内膜を越えられないんですよね。
そこでCPT-1(カルニチンパルミトレイル転移酵素)の働きにより…
アシルCoA +カルニチン=アシルカルニチン
へと代謝されます。
このアシルカルニチンになるとCACT(カルニチン–アシルカルニチントランスロカーゼ)というトランスポーターの働きでミトコンドリア内膜を通過出来ます。
その後、ミトコンドリア内にあるCPT-2の働きによってアシルCoAへ戻り、β-酸化を受ける…
という流れですが、めんどくさくないですか?💦
「ワケわかんねー単語ばっかで全然頭に入んねーよ!」
そんな方もご心配なく。
中鎖脂肪酸(ラウリン酸除く)ならこの過程必要なし❗️❗️
です。
中鎖脂肪酸はそのままミトコンドリア内に入り、アシルCoAへと代謝されβ-酸化を受けます。
(β-酸化ってなんぞや?ってのはまた後日)
という感じで中鎖脂肪酸は
①吸収しやすい
②エネルギーにしやすい
という2つのメリットがあり、ATP不足のヘロヘロさんの回復にも使えるんです。
まさに栄養療法。
ですが、大切なのはちゃんと長鎖脂肪酸もエネルギー化できる身体。
「脂質代謝の良い身体」を維持することです。
そもそもカルニチンは肝臓と腎臓でアミノ酸リジンから生合成されますが、鉄、ビタミンC、ナイアシン 、ビタミンB6が必要になります。
ですがその前にリジンに対するCH3(メチル基)の供与が必要であり、ここでSAMeが要るんですよね。
うーん、やっぱりメチレーション 。
メチレーション回路を理解し出すと栄養療法がもっと楽しくなり始めます。
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