多業種が連携したヘルスケアシステム

多業種が連携したヘルスケアシステム

本日は専門家セミナーの紹介をさせていただきます。

ヘルスケアプロフェッショナルが共通して取り除くべきモノ。

それはなんといっても”口呼吸”でしょう。

全ての分野からのアプローチを無効にしてしまう可能性があるのが口呼吸です。

口呼吸はいわゆる頭部前方姿勢など、特に小児の姿勢の問題に繋がります。(Conti PB, et al. J Pediatr (Rio J). 2011 Jul-Aug.)

口呼吸によって起こる低位舌は舌骨下筋群を伸長位にし、頭部前方姿勢に繋がると考えられています。

また頭部前方姿勢は眼の上転運動を妨げ、頸部や体幹部での代償動作に繋がり、姿勢や動きへも影響を及ぼします。

口呼吸は口腔内を乾燥させることで唾液に含まれるIgA、カルシウムなどの働きを阻害します。

唾液はIgAなども含まれる免疫機能であり、また唾液内に含まれるカルシウムなどのミネラルは歯の再石灰化を促す重要因子です。(Buzalaf MA, et al. J Appl Oral Sci. 2012 Sep-Oct.)

口腔環境を健全に保つには口呼吸厳禁なわけですが、口は消化器の始まりであるため、口腔環境の悪化は栄養状態の悪化にも繋がります。

唾液の乾燥により口腔内で繁殖した細菌は歯周病や上咽頭炎にも繋がります。

それが常態化する事で慢性炎症へと繋がり、常に体内に炎症性サイトカインが分泌されてしまいます。

生体にとっては慢性炎症は細菌感染のシグナルでもあります。

感染している細菌を繁殖させるわけにはいきませんから、我々の細胞だけではなく、細菌も必要としている鉄の吸収が抑えられます。

そうすると慢性炎症により貧血、鉄欠乏という状態が発生します。

実際、慢性炎症(歯周病)を改善するだけで、栄養からのアプローチは行わずに貧血(ヘモグロビン値)の改善も起こっています。(Pradeep AR, et al. J Periodontol. 2011.)

貧血が起こるということは、赤血球内で酸素と結合するヘモグロビンが不足するという事です。

つまり細胞への酸素運搬能力の低下が起こり、それを埋め合わせるために呼吸数の増加も起こり、結果として口呼吸も起こりやすくなるかもしれません。

口呼吸は運動、眼、口腔、栄養、全てに影響し、またいずれからのアプローチも有効な解決策になり得ます。

口呼吸は一例です。

日常生活を営む中で、先天的、後天的なものも含め、様々な因子が絡み合い我々の心身の健康へ影響を及ぼしています。

そのためこれからのヘルスケアには、複数分野に渡る統合的アプローチが求められます。

心身に根深い不調や痛みを抱える方の多くは何か1つの問題によって現在の悩みを抱えているわけではないため、その方々の力になるためには他分野との協力が必須です。

それこそが今、求められるものとしてその環境を作るための講習会が5/6(月•祝)に大阪で開催されます。

Interdisciplinary Integration

-多業種が連携したヘルスケアシステム-

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この講習会で得られる1番大切なものは技術や知識ではなく、

他分野と協力し、日本のヘルスケアプロフェッショナルの新しい未来を作っていく!

そんな新しい一歩ではないでしょうか。

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