解毒能力を推し量る

解毒能力を推し量る

「食べたら太るのが怖い、だから食べない」

そうおっしゃる方もおられます。

 

これは

「呼吸したら活性酸素が発生するから呼吸しない」

そう言っているのに近いです。

 

確かに呼吸によって取り込んだ酸素はミトコンドリア内でスーパーオキシドと言われる活性酸素種(ROS)になります。

 

ですが、多くてもせいぜい取り込んだ酸素の2%程度です。

 

人体はこれらのROSに対して抗酸化システムを持ち合わせており、例えばスーパーオキシドに対してはSOD(スーパーオキシドディスムターゼ)が働いてくれます。

 

このSODには銅亜鉛型、マンガン型、鉄型などがありますし、そもそも酵素ですからたんぱく質やこれらのミネラルが消化吸収出来ていれば体内で生成されます。

 

活性酸素が発生するのを怖がるのではなく、抗酸化システムが働くようにすればいいのです。

 

そして、スーパーオキシドがSODにより分解されると過酸化水素(ROS)と酸素になりますが、この過酸化水素に対する抗酸化システムの1つが

 

グルタチオンペルオキシダーゼ

です。

 

つまりグルタチオンです。

 

強力な抗酸化能、解毒能を持つのがグルタチオンですが、その構造はグルタミン酸、グリシン、システインの3つのアミノ酸から成っています。

 

システインを含むのはデトックスタンパク質メタロチオネインと同じくです。

 

ですが、このシステインは開始アミノ酸でもあるメチオニンからメチレーション回路が回る事で生成されます。

 

だからメチレーション回路は解毒、デトックスの回路とも言えるんですね。

 

話をグルタチオンに戻して、、、

 

では解毒能力を簡便に見る方法はあるのでしょうか?

 

その1つになり得るのが血液検査の項目γ-GT(γ-GTP):γ-グルタミルトランスフェラーゼです。

γ−GTPはアミノ基転移酵素であり、グルタミン酸を移動させたりします。

 

そしてこのγ−GTPはグルタチオンを加水分解する際に用いられますから、γ−GTPが高値の場合は

 

「あれ?体内で解毒のためにたくさんグルタチオン必要になってるのかな?」

 

と考えることもできるわけです。

 

あとγ−GTPは逸脱酵素でもあり、肝臓に多いですから単純に肝臓がダメージ受けまくっても逸脱して増えます。

 

さてさて収拾がつかなくなったので今回はこの辺で。

 

人の身体は賢く、様々な害に備えるため様々なシステムを備えています。

そのシステムが上手く働くためには、運動と栄養の統合的コンディショニングや健康法が大切だということです。

食べたら太るのが怖い、についてはまた今度!

 

 

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