脂肪毒性に御用心

【脂肪毒性に御用心】

毒性と言うと物々しい感じがしますが、脂肪毒性とはなんでしょうか？

実は多くの現代人が脂肪毒性により慢性疲労や心身の不調を抱えているのです。

 

そもそも私達の臓器にはごく少量の脂肪が含まれています。

 

例えば肝臓であれば正常であっても5%程は組織中に脂肪が存在しています。

しかし…

▪︎過剰な糖質と脂質の摂取

▪︎無理なダイエットによる血中遊離脂肪酸の増加

などが起こると肝臓内に脂肪が蓄積していきます。

 

これはNAFLD(非アルコール性脂肪性肝疾患)と呼ばれます。

脂肪毒性とは「組織内の脂肪組成が変化し、細胞傷害、細胞死を起こすこと」であり、つまり脂肪毒性とはNAFLDを発症している状態を指します。

 

要は脂肪肝です。

 

この脂肪毒性による細胞傷害が膵臓のβ細胞で起こったものがII型糖尿病です。

 

話を肝臓に戻します。

肝臓の重要な機能の1つが「肝グリコーゲンによる血糖維持」です。

 

この機能が低下すると慢性的に低血糖に陥りやすくなってしまい…

 

日中の眠気

集中力の低下

気分のムラ、イライラ

睡眠の質悪化

なども起こりやすくなります。

 

脂肪毒性は

•肝グリコーゲンの貯蔵能力低下

•門脈中の血糖取込み低下

•糖新生の亢進

により上記症状を引き起こします。

 

栄養療法において大切なことは「まずは取り除く」です。

特に過剰な高脂肪食、糖質過剰の食事、精製糖を取り除くことで、細胞や臓器が健康になる土台を作ることが重要です。

 

これをやらずして栄養療法は上手くいかない事が圧倒的に多いのです。

 

食生活を改善し脂肪毒性:脂肪肝を取り除くことは、慢性疲労などの寛解に欠かせません。

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