【正月太りをするなら炭水化物で】
PM Performance トレーナーの川合です。
ついつい過食しやすいお正月期間がやってまいります。
太りたくない!
とは言ってもお正月くらいはたらふく食べて過ごしたい。
そんな時にも高脂肪より高炭水化物がオススメです。
男性16名(痩せ型9名、肥満型7名)に対し…
•高炭水化物食
•高脂肪食
の2グループに分けて14日間の過食期間を摂らせ、体組成、各栄養素の代謝率などの変化を観察する研究が行われました(T J Horton et al. Am J Clin Nutr. 1995 Jul.)
体重増加は最初の7日間では…
•高炭水化物食 約3kg
•高脂肪食 約2kg
となりましたが、これは当然です。
糖は細胞内に水分を引き込む性質があるため、炭水化物の充足は体水分量を満たして体重を増加させます。
逆に低炭水化物食を行うと短期間で体重は減ります。
しかしこれは脱水によるものであり、体脂肪が減ったわけではありません。
過食14日目の体重増加は…
•高炭水化物食 約3kg
•高脂肪食 約3kg
横並びになっています。
過食期間14日を終えた後の体重減少は、高炭水化物食の方が早くなっています。
過食終了直後ではそれほど差はありませんが、終了後14,21日の時点では顕著になり始めます。
また高脂肪食の方が過剰になったエネルギーが体脂肪として蓄積される量も多くなっています。
これも特に最初の7日間で顕著に高脂肪食の方が体脂肪へと蓄積されています。
代謝の変化にも目を向けてみましょう。
高炭水化物食ではエネルギー消費量/1日も大きく増加し、特に糖質酸化(エネルギー化)が盛んになります。
まさに「食ったら燃やす」。
対して高脂肪食ではエネルギー消費量の増加も少なく、糖質酸化、脂質酸化にも変化は起きませんでした。
つまり「食ったけど蓄えるのみ」
上記をまとめると「お正月期間の過食(7日程度)」であれば、高炭水化物の過食の方が実際には体脂肪に変わらず、1月末頃に体重も元通りになっている可能性が高いということです。
過食期間が14日を超えると上記メリットも薄れますのでお気をつけくださいませ。
なにより過食をしないに越したことはありません。
炭水化物でも過食をすると体脂肪に変わりますし、血糖も不安定になります。
そして過食でなくとも精製糖の増加、高脂肪食は肥満へ繋がるリスクを持っています(L B Oscai et al. Growth. Spring 1987.)
お正月期間はお餅やお雑煮などは楽しみ、お菓子などを心持ち少なめにし、ぜひお楽しみくださいませ。
栄養療法や運動療法に対する探究心に時事は関係ありませんので、年末年始も投稿を続けたいなと思います。
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