Lipid spillover

Lipid spillover

【Lipid Spillover】
栄養療法の世界ですこし前に注目を浴びた言葉の1つがLipid Spilloverです。

これは「血清遊離脂肪酸の過剰増加」を意味します。

血液中の脂肪というと中性脂肪のイメージがありますが、これとは別物です。

脂肪細胞に蓄えられている中性脂肪に対してカテコールアミンやコルチゾールが働くと…

中性脂肪(グリセロール+3つの脂肪酸) → グリセロールと脂肪酸に分解されて血中に放出されます。

放出された脂肪酸はアルブミンと結合して血中を漂うようになり、これを遊離脂肪酸と呼称します。

この遊離脂肪酸が心筋などでエネルギー源として利用されたり、肝臓でケトン体へ代謝されていきます。

 

 

この過程がいわゆる「体脂肪燃焼」です。

私達がダイエットに励む時、負の栄養バランスを維持することでカテコールアミンが分泌されて中性脂肪が分解されます。

その際には血清遊離脂肪酸の増加が起こっているのです。

ダイエットとしては良さそうですが、Lipid Spilloverの状態が長く続くことで…

・マグネシウムなどのミネラル不足
・脂肪肝

などの弊害が発生しやすくなります。

遊離脂肪酸はキレート作用を持っており、マグネシウム、カルシウムをはじめに血清ミネラルと結合して排泄を促します。

その結果、Lipid Spilloverの状態ではミネラル不足に陥りやすいとされています。

ではLipid Spilloverが起きているかどうかはどこで推察するのでしょうか。

まずは遊離脂肪酸(FFA、NEFA)です。

遊離脂肪酸を直接見ているので最適と言えます。

 

とはいえなかなか一般的な血液検査で遊離脂肪酸は見ません。

 

あくまで個人的な見解ですが、中性脂肪もある程度はLipid Spilloverを疑う目安になるのではないかと考えています。

中性脂肪の数値が低い場合、中性脂肪が過剰に分解されて遊離脂肪酸が増えているかもしれない。

 

中性脂肪がの数値が高い場合、脂肪細胞に貯蔵できない遊離脂肪酸が血中にあふれ出しているかもしれない。

こう考えることもできます。

中性脂肪やLDLコレステロールは低値でも問題視されない傾向がありますが、これも未病のサインになるのです。

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