栄養療法を行うと腹部膨満感•ガス腹•SIBO•IBSなどの相談を受けることがあります。
ちなみに
SIBOは小腸内細菌異常増殖症
IBSは過敏性腸症候群
です。
いずれも消化管で起きている問題であり、栄養療法で消化機能不全を改善すれば寛解へ向かう可能性があります。
そもそも「消化」は…
1.機械的消化
2.化学的消化
3.生物的消化
この3つに分類することができます。
栄養療法では消化酵素サプリを用いて化学的消化を促進することに注目されがちですが、機械的消化を忘れてはいけません。
その中でも我々が唯一自らの意思でコントロールできる消化活動が「咀嚼」です。
よく噛むことで食塊に対して消化酵素も働きやすくなり、消化活動が促進されます。
機械的消化によって化学的消化が促進され、小腸から吸収しやすくなり未消化物の発生を減らすことができます。
仮に未消化物が増えた場合はどうなるのでしょうか?
小腸に滞留する炭水化物が増え、未消化のまま大腸へ流れるたんぱく質も増えます。
結果として生物的消化の過剰が起こります。
小腸における善玉菌による異常発酵の発生。
つまりSIBOです。
大腸におけるたんぱく質の腐敗。
腸内環境の悪化が起こります。
これらは前述の腹部症状を引き起こす要因になり得ます。
そのため消化酵素サプリで化学的消化を促進するのも良い手段ですが、機械的消化を怠っていてはいけません。
「よく噛む」は基礎的ですが、それだけで腹部膨満感や下痢が改善されるクライアント様も多くおられます。
消化活動の土台とも言えるものが自律神経であり、夏場は暑さのストレスによって消化機能が落ちやすくなっています。
皆様も夏を乗り切るために「よく噛む」を見直してくださいませ🦷🍚
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