尿酸と慢性炎症

尿酸と慢性炎症

【尿酸と慢性炎症】
栄養療法をおこなっていると尿酸値について相談を受けることがあります。

 

この尿酸が血液中に基準値を超えて存在している状態を「高尿酸血症」と呼びます。

 

高尿酸血症が長期化することによって尿酸が結晶化し、手足の関節に沈着します。

 

これを白血球が貪食する中で炎症が発生し、痛風を引き起こします。

 

プリン体の代謝産物として尿酸が生成されるため、尿酸値が高い場合はプリン体を多く含む食品を避けるように指導されます。

 

しかしプリン体は体内でも生成されており、実は体内に存在するプリン体の8割ほどは体内生成由来とされています。

 

つまり高尿酸血症であった場合はプリン体摂取を気にするだけでなく、体内での過剰合成や排泄障害も考慮する必要があるのです。

 

まとめますと…

 

①食事からのプリン体摂取量
②肝臓でのプリン体合成
③腎臓での尿酸再吸収

 

少なくともこの3点から高尿酸血症を考える必要があります。

 

今回は③についてです。

 

私達は尿を介して様々な代謝産物を排泄しており、尿酸もその中の1つです。

 

しかし尿酸はビタミンCと同様に強力な抗酸化能力を持っているとされ、重要な役割を持っています。

 

そのため尿から多くは排泄されず、URAT1という腎尿酸トランスポーターを通って再吸収されます。

 

つまりこのURAT1の数が増加してしまうと再吸収量が増え、さすがに尿酸量が過剰になってしまいます。

 

ではこのURAT1を増加させる要因は何でしょうか?

インスリンです。

 

インスリンはURAT1の発現を増加させ、尿酸の再吸収を増加させます。

 

つまり糖尿病予備軍(インスリン抵抗性)の方はインスリンの分泌量が増えており、血中のインスリンが増加しています。

 

結果、インスリンがURAT1を増加させて高尿酸血症のリスクを高めます。

 

インスリン抵抗性を作る代表格は慢性炎症です。

 

こういったところからも高尿酸血症の影にも慢性炎症があり、慢性炎症は万病の元といえるわけです。

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