【ナイアシン :VB3が胃酸分泌を促す理由】
慢性不調を予防寛解するための寛解栄養療法では…
▪︎ミトコンドリア機能低下
▪︎消化器機能低下
▪︎慢性炎症
この3つへの対処が鍵になる。
そう考えています。
消化器の中では「腸内環境」。
ココはもちろん重要です。
ですが個人的には「胃酸分泌」。
ココも外せない要素です。
そこで今回は胃酸分泌を促す栄養素「ナイアシン:VB3」について。
胃酸はペプシン、塩酸、内因子により構成されます。
なぜナイアシンは胃酸分泌を促すのでしょうか?
そもそも胃酸分泌は…
▪︎アセチルコリン
▪︎ガストリン
▪︎ヒスタミン
この3つの関与により分泌がコントロールされています。
【アセチルコリン】
摂食による迷走神経刺激はアセチルコリンの放出を引き起こします。
このアセチルコリンは胃壁細胞にあるM3受容体に結合し、胃酸(塩酸、内因子)分泌を促します。
【ガストリン】
食べ物が胃に入ると、その刺激によりガストリン細胞からガストリンが分泌されます。
壁細胞にあるCCK受容体に結合し、胃酸の分泌を促します。
※ ちなみに壁細胞が分泌するのは塩酸と内因子であり、ペプシノーゲンを分泌するのは主細胞です。
こちら壁細胞です。
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なるほど。
つまりこの2つに関しては雑に言えば、よく噛みゴクっと飲み込むのが重要であるのが分かります。
「夏バテだー☀️」
と言って素麺ばかりツルツル飲み込んでいては胃酸も分泌されず…
お腹を壊す
胃もたれを起こす
胃が痛い
という状況になりかねません💦
【ヒスタミン】
胃粘膜にはECL(腸クロム親和性細胞様細胞)という細胞があり、胃粘膜表面積の1-3%ほどを占めています。
このECLからはヒスタミンが分泌されます。
そして分泌されたヒスタミンはH2受容体に結合し、胃酸の分泌を促します。
そして、この”ヒスタミンによる胃酸分泌”。
これこそが最も重要な胃酸分泌制御システムと考えられています。
しらんけど。
だから胃酸抑制剤は”H2ブロッカー”と呼ばれます。
ヒスタミンのH2受容体への結合を抑制し、胃酸分泌も抑制します。
【んで、ナイアシン はどうカンケーすんの?】
ナイアシンはヒスタミン放出を促進します。
そのためサプリメントでナイアシンを摂ることは胃酸分泌を促す、という流れになります。
ナイアシンフラッシュもあるので、「胃酸分泌のためにナイアシン」というのは僕はあまりやりませんが。
そしてアミノ酸トリプトファンが「キヌレニン経路」を介してナイアシンへと代謝されます。
つまり夏バテだから素麺や軟らかい糖質糖類ばかり食べずに、肉魚卵類もちゃんとよく噛んで食べましょう🍖🐟🥚
ということですね。
そしてキヌレニン経路の
キノリン酸→NAD(活性型ナイアシン )
ココの代謝にマグネシウムも必要です。
やっぱマグネシウム大事なんですよねー。
糖質糖類ばっかだとマグネシウムも浪費しちゃいますしね。
結論、「夏バテ予防にこそしっかりバランスよく食べましょう!」
そんなありきたりの着地点でした🙇♂️
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