【低血糖と統合療法】
慢性疲労系の症状では低血糖が関与していることが多いですが、血糖が下がらないように糖を摂れば、疲労感や不調が完全に予防・寛解できるわけではありません。
低血糖による不調を防ぐには自律神経バランスの適正化が欠かせません。
自律神経は肝臓に働きかけて肝グリコーゲンの合成と分解をコントロールしており、血糖値が下がり始めると交感神経が活性化され、肝グリコーゲンを分解して血糖を維持しようとします。
肝グリコーゲンの残量が減り始めると更に交感神経が活性化され、筋肉や脂肪を糖新生し、血糖を安定させようとします。
常に交感神経が優位になってしまうと、肝グリコーゲンは枯渇へ向かいます。
ここでカテコールアミンやコルチゾールなどの副腎ホルモンの分泌が十分に行われれば、糖新生によって血糖は維持されます。
(ただこれがずっと続きすぎると空腹時血糖正常+低中性脂肪が深刻化し、慢性疲労へと進行し始める)
しかし慢性疲労を抱えている方は副腎ホルモンの分泌が不十分で糖新生が間に合わず、低血糖に陥っていることが多く、ただ糖質を摂れば問題が解決できるわけではありません。
肝グリコーゲンを補充し血糖を安定させるためには、副交感刺激によって活性化されるグリコーゲン合成酵素の働きが欠かせません。
名前の通り、食事で摂った糖を肝グリコーゲンへ代謝するための酵素です。
つまり交感神経が過活性している緊張状態の方は、この酵素が上手く働かないので常に肝グリコーゲンが満たされず、低血糖に陥りやすい状態になっていると考えられます。
こういった場合は糖を摂れば済むわけではなく、運動療法、生活習慣の改善などをおこなって過緊張を改善する必要があります。
やはり慢性疲労の改善には栄養だけでなく、運動療法、生活習慣の改善も踏まえた統合療法が欠かせません。
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