胃酸分泌はDNA合成、巨赤芽球性貧血の予防に必要

胃酸分泌はDNA合成、巨赤芽球性貧血の予防に必要

口腔での咀嚼から胃での消化までがイメージしやすいYouTube動画です。

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消化器セミナーでは必ず胃酸の重要性をお話ししています。

胃酸に含まれる塩酸(HCL:Hydrochloric acid)、そして塩酸が作り出す強酸性によってペプシーノゲンがその活性型であるペプシンへと変わることで胃液は殺菌作用やたんぱく質の初期消化に働きます。

このペプシンが異物である動物性たんぱく質の持つタンパク質の高次構造を分解し、中に含まれるビタミンB12を取り出せるようにしてくれます。

ビタミンB12はDNA合成に関与し、その欠乏は巨赤芽球性貧血だけでなく、ニューロン(神経細胞)にあるミエリン鞘の脱髄に繋がるとされ、多発性硬化症患者はビタミンB12が欠乏傾向にある事が分かっています。(Miller A, et al. J Neurol Sci. 2005.)

また同じく多発性硬化症患者には血清ビタミンB12だけでなく、葉酸が低値であったり、ホモシステインが高値である傾向が確認されています。(Kocer B, et al. J Clin Neurosci. 2009.)

これはメチレーションに関するメチオニン回路が回らない事によるホモシステインの蓄積でしょう。

ビタミンB12はホモシステインをメチオニンへと代謝させるために必要な補酵素です。

VB12欠乏によるメチオニンの産生低下はそのまま回路内のSAMeだけでなく、システイン、グルタチオンの産生低下に影響しています。(Wang ST, et al. J Nutr. 1997.)

グルタチオンはそれ単体でも強力な抗酸化物質ですが、グルタチオンを構成するアミノ酸の1つシステインはデトックスタンパク質であるメタロチオネインも構成しています。

単純に巨赤芽球性貧血を予防改善するためにも、解毒の回路を回すためにもビタミンB12は重要ですね。

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