【免疫力を高めるにはストレスを取り除く】
粘膜、免疫を栄養で強化することは感染症予防と回復に大切ですが、栄養療法において何よりも大切になるのは「取り除くこと」です。
獲得免疫であるリンパ球(T細胞、B細胞)の活動性を正常化し、免疫機能を保つのにも”ストレスを取り除くこと”は欠かせません。
皆様も「病は気から」の言葉をご存知のように、ストレスは免疫力を低下させます。
まずは抗ストレスホルモンであるコルチゾールは免疫抑制効果を持ち、過剰かつ継続的なコルチゾール分泌によりopen window theoryと言われるように特に上気道炎を発症するリスクが高まったりします。
また過剰なカテコールアミンによっても免疫機能は抑制されます。
急なストレスがかかり交感神経優位になった場合、自然免疫を支える好中球は血液中で増加します。
これに対して獲得免疫を支えるリンパ球はリンパ節からの脱出に抑制がかかり、血液中のリンパ球は減少します。
これは天候や時間帯などが自律神経に作用し、血液検査における白血球のバランスにも影響を持つことを示します。
ここからも
•慢性炎症状態(脂肪滴の肥大、摂る脂質の問題、Treg細胞分化抑制など)
•過剰な心理的ストレスの継続
•オーバーワーク
こういった慢性的なストレス下では感染症からの回復において要となる獲得免疫が抑制された状態が続くため、いわゆる「免疫低下」となります。
また感染細胞を破壊し回復を促進するキラーT細胞。
このキラーT細胞に対して抗原提示を行う樹状細胞も細胞膜にアドレナリン受容体を持ちます。
こちらの写真は樹状細胞です。
樹状細胞の持つβ2アドレナリン受容体が刺激されると抗原提示能力が下がることも分かっており、それも感染症の回復に影響することが考えられます。
これ以外にも様々な経路を介して慢性ストレスは我々の免疫機能へ負の影響を及ぼします。
やはりまずは過剰なストレスを取り除くことが先になります。
そのために、もしくはその後、適切な運動と栄養を統合した介入を行うことにより免疫機能の強化ができますね。
Stay Home。
これは家に逃げ込めではなく、
「コロナウイルスと共に過ごしていくために、今はリスクを下げて免疫機能を強化しましょう」
ということではないかと思います。
地球で生きるためにはウイルスや細菌との接触は避けられませんから🌏
というわけで皆様、今日も適度な運動とバランスの良い食事でストレスフリーな毎日をお過ごし下さいませ。
ちなみにAZCARE ACADEMYご入学者様は…
【スポーツ内科学】
呼吸循環器系:免疫
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