複数の方から”貧血”について聞かれたので、ヘプシジン(HAMP)について。
これは鉄代謝の制御を担っている肝臓から分泌されるペプチドホルモンです。
多くの栄養素は小腸から体内へ入っていきますが、鉄は少し違います。
その手前「十二指腸」から空腸上部で吸収され、鉄の吸収にはフェロポーチン(FPN)という鉄輸送タンパク質が関与します。
十二指腸上皮細胞内に取り込まれた鉄はFPNを通り、血管内に取り込まれて輸送タンパク質トランスフェリン(Tf)によって運ばれます。
食べた鉄分もすべて体内に吸収される訳ではありません。
ここが「量の栄養学」の落とし穴です。
FPNが閉じていては、食べた鉄も吸収出来ません。
冒頭でご紹介したHAMP。
•腸上皮細胞でのFPN発現を抑制
•脾臓マクロファージの鉄放出を抑制
することによって体内への鉄取り込みを阻害します。
FPNは鉄を体内へ取り込む唯一のトランスポーターですから、HAMP分泌が増えると鉄が吸収出来ません。
さて、ではどうなるとHAMP分泌が増えるのでしょうか?
炎症です。
炎症状態になるとTNF-α、IL-1、IL-6、IFN-γなどのサイトカイン分泌が増加します。
その中でもIL-6(インターロイキン)が作用し、肝臓でのHAMP分泌を促進します。
つまり慢性炎症状態はFPN発現が低下し、鉄欠乏、貧血に繋がります。
そのため栄養療法では「慢性炎症を取り除く」。
これが必須になります。
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