昨日は当施設のトレーニングコンセプト「5つのP&M」の1つ、
Positive Rest(より良い休息)
に関する話でした、ちなみにこの言葉は勝手な造語です。
本日はそこから少し派生させて、Movement(動作)に関するお話です。
前回記事の繰り返しになりますが、我々ヘルスケアプロフェッショナルは1日に約20000~25000回する呼吸を改善することで頚部痛、肩こり、腰痛などを緩和する身体の土台を作ることもあります。
Developmental Kinesiology(発達運動学)の観点からも解剖学的観点からも、呼吸と頸椎の繋がりは実に密接です。
ですが、最近の個人的ホットトピックは咬合(噛み合わせ)と呼吸や頸椎の関係性です。
噛み合わせとスポーツパフォーマンスの関係性なんかはヘルスケアプロフェッショナル以外のお方にも想像しやすいのではないでしょうか。
ボクサー、アメフト選手などコンタクトスポーツでは皆、マウスピースをします。
(これは口腔内の安全のためでもありますが)
食事では「よく噛みなさい」と言われますし、奥歯を噛み締めると力が出るなどとも言われていますね。
そうなるとなんだか食いしばるって、スポーツパフォーマンスが上がりそうだ!というイメージが湧きがちです。
ですが、気をつけなければいけないのは、これらは身体を固める一瞬においてのみになりそうです。
JATI EXPRESS というトレーナー協会の月刊誌Vol.54 にて、スポーツデンティスト 竹内 正敏先生の「歯とスポーツパフォーマンスの関わり」では、強く噛みしめることは動作において主働筋と拮抗筋ともに促通し、動きの円滑さを阻害すると書かれていました。
つまり、噛みしめるということは車でいえばブレーキとアクセルを同時に踏みながら走らせるということになります。
当然、車は早く故障するでしょう。
噛みしめることにより得るメリットもありますが、日常生活や安静時においてはデメリットの方が遥かに上回ります。
「日常生活で噛みしめることなんてないよね~」、そう思う貴方。
いま一度、ご自身の歯、舌がどうなっているか確認してみてください。
上下の歯が少しでも接触しているとTCH。
Teeth Contacting Habit(歯牙接触癖)
といわれる癖であり、これがもしかして頚部痛や肩こりを引き起こし、呼吸パターンを阻害しているかもしれません。
ちなみに安静時の口腔や呼吸の状態は
・唇はそっと閉じている
・上下の歯は1~3mmの隙間(安静空隙)がある
・舌は口腔内上部粘膜に柔らかく平らに触れている
・鼻で呼吸している
です。
ちなみにTCHを検索すると
日本語のサイトでは、Tooth Contacting Habit。
英語のサイトでは、Teeth Contacting Habit。
で出てきます。
Tooth(単数形)
Teeth(複数形)
です。
つまり、Tooth Contactだと歯が一本だけ絶妙に接触した状態を表すことになりますね・・・。
英語学習者としてはこの辺りの繊細な表現力も気にして英語を使いたいものです。
少し話がそれました。
Teeth Contacting Habit(歯牙接触癖)
が肩こりや首の痛みに繋がる可能性があるかもしれないでしたね。
常に上下の歯がくっつくことで首周りの筋肉が緊張します。
下顎骨(顎の骨)周囲だけでも136個68組の筋肉があるため、わずかな力といえど頻繁にそれらの筋肉が働くことになると、あっという間に筋肉は凝り固まりかねませんよね。
たとえば写真のように
たった100gほどのコーヒーカップでも数十分、数時間と持ち続けることで腕や肩がパンパンにだるく重くなるのは明らかですよね。
それが顔の筋肉や首の筋肉で起これば当然、首や肩は凝って痛みます。
また骨の観点からも同様です。
噛んだままで下顎骨、上顎骨が固まれば、それに繋がる蝶形骨、側頭骨、後頭骨へと波及し、その影響は頸椎に到達することが想定され、更には全身への影響へと繋がるでしょう。。
そのため噛み合わせなどは全身の機能や痛みに大きく影響を及ぼします。
まずは日常的に歯が接触しているかどうか、ご自身の歯や舌の位置をいてください。
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