“汝の食事を薬とし、汝の薬は食事とせよ”
ヒポクラテス
栄養素を薬として活かすには”栄養素の質”が大切です。
例えば「良質なたんぱく質」。
これを決めるのはアミノ酸スコアであり、目的に合ったアミノ酸が含まれているかどうか。
そして「良質な脂質」。
これを決めるのが「脂肪酸の種類」です。
脂質は薬理的効果が強く、各脂肪酸がもたらす効果はアミノ酸以上にバラエティ豊かです。
今回は「超入門編!脂肪酸」がテーマです。
そもそも脂肪酸とは…
CH3(メチル基)
COOH(カルボキシル基)
によって作られる炭素の鎖です。
写真のように脂肪酸の端には必ずCH3とCOOHがありますね。
そして脂肪酸の質を決めるのは…
▪︎炭素数(鎖の長さ)
▪︎折れ曲がりの数(不飽和結合)
です。
今回のメイン中鎖脂肪酸は
•鎖の長さは中程度(名前通りですね)
•折れ曲がりなし(飽和脂肪酸:Satured fatty acid)
です。
鎖の長さが…
4-6のモノを短鎖脂肪酸
8-10のモノを中鎖脂肪酸
12位上のモノを長鎖脂肪酸
そう呼びます。
(ここで”モノ”って書くと一価不飽和っぽくなる)
MCTオイルというと
カプリル酸:caprylic acid(炭素数8)
カプリン酸:capric Acid(炭素数10)
ラウリン酸(炭素数12)
が含まれているオイルを指しますが、今回と次回の話ではラウリン酸は省きます。
ラウリン酸は炭素数12であり、
•長鎖脂肪酸と吸収経路が同じ
•抗菌効果も期待できない
これが理由です。
MCTで大切なのはカプリル酸とカプリン酸。
中鎖脂肪酸は吸収の速さから栄養失調に対する医療現場で用いられてきました。
①消化吸収システムの違い
②ミトコンドリア内への取込みの違い
今回はサラッと①について。
MCTは吸収の際に「ミセル化」という胆汁酸によるサポートを必要としません。
よって低栄養の方でも比較的吸収が楽です。
低栄養の方はタンパク質代謝が低下し、LDLコレステロールも低くなりがち。
※もちろんマスキングにご注意を
胆汁酸はコレステロールが原料ですから、低LDLの人って油の吸収苦手です。
そんな低栄養さんでも吸収しやすく、回復促進に使えるのがMCTオイルです。
ミセル化なしでリパーゼに分解されて小腸から吸収されます。
そのうえ吸収後はトリグリセリド(中性脂肪)に再合成されてリンパ管を経由する必要がありません。
門脈を介して速やかに肝臓へ向かい、エネルギーとして利用されやすい。
そんな特徴を持っているのが中鎖脂肪酸です。
ちなみに僕が最近使っているのは
明日は②の「ミトコンドリア内への取込み」について。
MCTの抗菌効果
大脳基底核
女性と自己免疫疾患
などなど…
書きたいことは溜まる一方ですので、シンプルな内容にして継続していきます。
知識の定着と文章力向上には継続あるのみですね。
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