HRVとマグネシウム

【HRV(心拍変動)とマグネシウム】

令和６年能登半島地震において被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。

昨年から栄養療法やトレーニングセッションを行う上で、HRV(心拍変動)をモニターするようにしています。

HRVや自律神経については6月以降に開催するセミナー、オンラインセミナー栄養の力でガッツリ触れていくのでここでは割愛いたします。

簡単にまとめますと、心臓の拍動(心室の収縮:R波)と次の拍動までの間隔をRRIと言い、このRRIの揺らぎをHRV(心拍変動)と呼びます。

心拍は自律神経によって制御されているため、自律神経の状態でHRVは変化します。

そして基本的にはHRVの数値は高い方が、心身にかかる様々な刺激やストレスに対して変化対応できることを意味しており、健康であったり、コンディションが良い傾向にあります。

またHRVは感情制御、脳の高次機能、抑うつ状態を推察するだけでなく、心血管系疾患の予後予測にも活かせるとされています。

といった具合にヘルスケアに活かせる便利な評価項目がHRVです。

HRVを変容するためには様々な介入がありますが、栄養療法でやりたいことの１つが「マグネシウムの充足」です。

100人の参加者に対してマグネシウム400mg/1日を摂取する群と対照群に分けて、90日間の介入を行い、HRVの変化を見ました。

結果、マグネシウム摂取群においてHRVの数値には増加が見られ、ストレス指数には減少が起こりました(Elmar Wienecke et al. MMW Fortschr Med. 2016 Dec.)。

ここからもストレスマネジメントやコンディショニングにマグネシウムが重要であることが分かりますね。