【皮膚を再考】
皮膚は外界と自己の境界線であり、様々な役割を担っています。
まずは感覚器としての働き。
皮膚には多くの受容器があり、触覚、圧覚、温覚、冷覚、振動覚、侵害感覚(雑にいえば痛覚)などを脊髄後根神経節を経由して中枢へと求心性の情報を伝えます。
次に免疫器官としての働き。
外界との境界線を引き、異物が容易に侵入できないように。
また体内のものが外界に出てしまわないように。
自己と外界に明確な境界線を引くだけでなく、表皮にはランゲルハンス細胞が存在し、抗原(異物)を抗原提示することにより皮膚免疫機能を担っています。
このように皮膚という末梢を介し、様々な情報が中枢神経系、内分泌系、免疫系などに送られる事で生体というシステムにダイナミックな働きが起こります。
皮膚すごい。
お肌は大事。
栄養の知識身につけてからの方が明らかに乾燥もしないし、浮腫みもありません。
最近は感覚欠乏状態、栄養欠乏状態がひどい方には皮膚からの介入は大きな武器になるのでは…と考えています。
そう、皮膚は場合によっては”消化器”も兼ねていると捉えて良いのではないかと考えています。
紫外線UVBを受ける事で7-デヒドロコレステロールからプレビタミンD3、ビタミンD3へと代謝され、DBPと結合し血中を移動します。
ビタミンDは細胞の核内受容体に働きかける、自己生産できることから栄養素というよりまさにホルモンです。
ビタミンDは栄養療法のキーファクターであり、その活性化に関与するマグネシウムもまた重要です。
このミトコンドリアミネラル、マグネシウム も経皮吸収される事が有名です(そこについては賛否両論ですが)。
これらの栄養療法に欠かせない栄養素を体内に取り込む、または生成することの出来る”皮膚”とはまさに消化器官とも言えるのではないかと考えています。
特に皮膚という末梢からの介入は、運動と栄養ともに不調が慢性化して根深い方に有効ではないかと思うのです。
例えば動作時の疼痛緩和。
PMRFの活性化によるペインコントロールのみでは上手くいかない場合。
末梢から触覚刺激を入れて動作時の侵害刺激を上書きすることで、介在ニューロンを介した運動皮質からのアウトプット向上、疼痛緩和を狙います。
例えば消化機能低下で慢性不調。
ATP不足により胃酸が出ず、たんぱく質消化やミネラルイオン化ができない場合。
末梢である皮膚からマグネシウムを入れ、経皮吸収を介して血管及び細胞内への摂り込みを狙います。
どちらも自ら適切に運動を生成できない場合、自らATPを生成できない場合の対処です。
根本は運動から得られる感覚情報による中枢の活性化、食事から得られる栄養素によるミトコンドリアの活性化ができている事が大事です。
ですが、根深い不調の場合には”皮膚”を介したアプローチも有効ではないのかと思うのでした。
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