僕は前庭と小脳が大好きです。
愛書”Disconnected Kids”には「前庭器官が機能低下した」という意味合いも込められているそうです。
Disconnect:重力や空間から切り離された、というイメージですね。
“運動学習””運動の自動化”に欠かせないのが小脳ですが、前庭小脳と呼ばれる部位があるくらい
前庭–小脳
の繋がりは密接です。
前庭器(三半規管•耳石器)が感じた「頭部が動いたぞ!」という情報の多くは前庭神経核(脳幹:橋•延髄部)へ直接伝えられます。
その一部は前庭小脳へ伝わり、前庭神経核へ抑制性の出力を送ります。
この小脳からの出力を担当するのがプルキンエ細胞であり、小脳唯一の出力神経細胞です。
ここから分かることは小脳による「運動洗練」は抑制性、つまり無駄な動きや震えを取り除くことによって創られます。
前庭小脳は頭部と眼球運動の微調整、身体のバランスにも関与します。
前庭小脳はVOR(前庭動眼反射)による視覚情報安定化にも貢献しています。
VORは一点を見ながら歩く時に視線のブレを防ぎ、注視を可能にしてくれます。
このVORでは少し複雑な伝導路を介して眼球運動が制御されます。
半規管から前庭神経核へ情報が送られ、
同側の外転神経核へ抑制性
対側の外転神経核へ興奮性
の信号が伝わり、更に動眼神経核も介した経路を通りVORは起こります。
このように「モノを見ながら歩く」という単純な生活動作も前庭–小脳の上に成り立っています。
Dr.Robert MelilloはDisconnected Kidsで発達障害児童は”眼球調整能力が乏しい”と述べていますが、これにはVORも含まれます。
また前庭覚は外側前庭脊髄路、内側前庭脊髄路を通して姿勢維持や頭部の位置を安定させる働きがあります。
ですので、姿勢改善にも前庭覚を考慮することは欠かせません。
上記のような前庭覚を掘り下げ、運動療法を学ぶセミナーが…
「運動と感覚の統合:ニューラル•パフォーマンス」
です。
「なんだか改善されない慢性不調」
「身体や動きに慢性的な不具合がある」
こういった悩みを持つクライアント様おられませんか?
前庭–小脳を理解すれば、その悩みの問題解決にも繋がるかもしれません。
“大脳基底核”に視点を向ける内容もあり、運動療法家としての知識やスキルが高まること間違いなしです。
の開催となります。
コロナウイルス感染予防対策を行なった上で開催されます。
ご参加の皆様、どうぞよろしくお願い致します!
まずは無料カウンセリングをご予約ください
店舗案内・アクセス
〒556-0011
大阪市浪速区難波中2丁目6-12
サウスポイントビル 2階
[営業時間]
平日 9:00~14:00、15:30~22:30(水曜のみ15:30~22:30)
土日・祝日 9:00~20:00
※平日21:30、土日・祝日19:00まで予約受付可能
[定休日]
年末年始・その他
[アクセス方法]
南海線なんば駅2F 南改札口より徒歩1分
御堂筋なんば駅5番出口(タカシマヤ前)より徒歩3分
運動学習と小脳>>