人生という大海を快適に漕ぎ進むために

人生という大海を快適に漕ぎ進むために

 

さてタイトルとは少し離れた話題からスタートですが、鬱の人では前頭葉の活性が少ないそうです。

 

また運動不足の方というより、外を出歩かない方も視覚、聴覚、体性感覚など様々な感覚入力が減ってしまいます。

その結果、人間の高次機能を司る大脳の活性が少なくなるそうです。

 

今となっては思うボクサー時代のことですが、ロードワークしながら、対向車線を走る車のナンバープレートを足し算したり引き算したりしていたのも、長い人生における脳機能を維持向上させるという点では無駄ではなかったなぁと考えたりしています。

 

さておき、その脳を活性化させるためにもエネルギーが必要なわけですが、その主要なエネルギーはグルコース。

しかし、そのグルコースを摂ったとしても万人に同じ反応が起こるとは限りません。

 

特に身体の引き締まった人と肥満者ではグルコース摂取時における脳の反応も違うようです。

 

この画像はAmerican Diabetes Associationのサイトで拝見した、Altered Brain Response to Drinking Glucose and Fructose in obese adolescentsより引用させて頂いています。

 

身体の引き締まった人の群ではグルコース摂取後に、自らを律した摂食行動をコントロールするために重要な前頭前皮質(Prefrontal Cortex)が活性化され、摂食中枢もある視床下部に対して食欲をコントロールするように働くそうです。

 

一方、肥満者の群では前頭前皮質は不活性であり、食欲のコントロールをする事が出来ないそうです。

 

ただここで気をつけたいのは、”グルコース”が悪いとか摂らないようにしようということではありません。

 

グルコースは脳、身体にとって必要な栄養素ですが、それを律してコントロールされた範囲で摂るようにしましょう。

 

足るを知る

ということですね。

 

あなたが満腹と感じる、これが必要量を摂れたサインではありません。

 

ちなみにソフトドリンクなどからの砂糖の摂取が多いと精神障害の発生率が23%ほど高くなるそうです。

 

もちろんブドウ糖（グルコース）と砂糖を同じに扱ってはいけません。

 

ですが、冒頭で述べたように

鬱病の方は前頭葉が不活性なこと

肥満者のグルコース摂取時に前頭前皮質が不活性なこと

習慣的な砂糖の大量摂取が精神障を引き起こすこと

 

これらはなんだかリンクしますね。

 

また子供達を砂糖の消費量別に分けて、IQを比較したところ、砂糖の消費量が1番多かったグループは1番少なかったグループに対し、IQが25%ほど低かったそうです。

 

上記に関しては山本 義徳さんの書籍やこちらのサイトからもご覧頂ける内容です。

 

そういった事から、食も脳の高次機能に対して大きな影響を及ぼしていることが十分に考えられますね。

 

そして、根本的に前頭前皮質の不活性を改善していかないと自らを律した食生活は送れません。

 

 

そのためにすべきはグルコースを摂る量を控える、なんて事ではありませんよ(^^;;

 

 

冒頭でも述べたようにランニングやウォーキングなどで外に出る事も、大脳ひいては前頭前皮質を活性化し摂食行動をコントロールする能力を養うという意味では効果が期待できるかもしれませんね。

 

 

現に僕は「トレーニングもしたし、食事にも気をつけよう」って思います。

「減量食を食べたから痩せるためにトレーニングしよう」などとは思えません(^^;

 

それってなんだか我慢ばかりの負の連鎖のようにも感じます。

 

身体作りって、もっと建設的なものだと思うんですよね。

 

さてさて、話を運動に戻してブログを締めます。

“運動が単調になる”

これは前頭葉の活性化においてもネガティヴに働きます。

 

どういった感覚、刺激を入力するかというインプット。

それらが中枢において処理されるプロセス。

そして、どういった動作や身体の反応を生み出したり、筋収縮形態を生み出すのかというアウトプット。

 

そういったことを考慮しながら、運動に多様性を持たせることは脳機能を維持向上させる事にも繋がります。

 

我々の”身体”は人生という大海を渡る船であり、その船長として君臨するのは”脳”です。

大海を快適に漕ぎ進むためには船がよく整備され、船長が聡明であることが求められます。

運動の習慣化と食生活の改善を図り、脳の持つ高次機能をフルに活かして自らを律し、人生という大海を快適に乗り切りたいですね(^ ^)

マジ卍大海。

最後は身内ネタ…

 

THE SPINAL ENGINE

注文から3週間ほどかけて届きましたが、読む時間を捻出していかんとなぁ。

 

Amazon ジャパンでは現在10万円くらいする本が、Amazon USAで買えば約15000円…。

 

ハードカバーとペーパーバックの差はありますが、僕はペーパーバックの触感、香りが好きなのでオールOKです。

 

しかし、この内容は荷が重い…。