明るく楽しく生きるための強さを身につける

口腔のポジション

1年ほど前にこのブログでも取り上げたとおもいますが、口腔にもホームポジションやニュートラルと言われるような位置があります。

 

この1年で咬合、呼吸系の学びを諸先生方からいただけたので今日はその辺りについて。

 

まず口腔のホームポジションは

 

1.唇はそっと閉じている

2.上下の歯は触れ合わず、僅かな隙間が空いている

3.舌は口腔内上部に全体が柔らかく吸い付いている

 

だから何？

 

と思う方もおられるかもしれませんが、これらは適切な鼻呼吸を行うための必要条件とも呼べるものなのです。

 

口呼吸は努力性の呼吸時という緊急時のものですので、本来はデメリットしかありません。

口はあくまで消化器系の始まりであり、呼吸を行う”呼吸器系”ではありません。

食べるところであり、息するところではないということですね。

 

人の身体は複雑かつ神秘的でありながらも、シンプルな側面もあるかと思います。

 

そのため本来の役割以外で器官が酷使されると弊害を引き起こします。

 

個人的な最近のトレンドで言えばOriginal StrengthのTim AndersonもRESETの際にはしきりに舌のホームポジションを重要視しています。

 

開きっぱなしの口

天井から離れた舌

 

これらは慢性的な口呼吸を引き起こし、

「IAPが〜•••」

みたいな話だけでなく、

 

喘息、気管支炎などの呼吸器系疾患

頭部前突

口臭

顔の変形

 

などを引き起こすそうです。

気管支炎

 

風邪をひいた後から気管支炎になり、咳や痰が止まらなくなったクライアント様がおられます。

薬を処方されても一向に咳がなくならないそうで、特に寝起きから午前中の間で咳が酷いそうでした。

 

口腔を観て、トレーニング中の息づかい、FRCから推察して

 

呼吸量の調整

鼻呼吸の徹底

口腔のホームポジションの指導

 

などを行うと翌朝から格段に咳、痰が減りました。

 

睡眠時の呼吸に完全な介入は難しいところもありますが、呼吸器系疾患の改善予防以外にも睡眠の質も改善し、幾分かはQOLを高めてくれることでしょう。

 

アデノイド顔貌

口呼吸は子供達の発達過程において顔貌(顔形の様子)の変形を引き起こします。

 

慢性的な口呼吸は

歯並びの悪化
口腔内の狭小化
下顎の後退
たるんだ目元
開きっぱなしの口
小さい顎
二重アゴ
面長な顔

 

などのアデノイド顔貌を作り上げます。

その過程はこちらのYouTube動画をご参照ください

羽生結弦選手もアデノイド顔貌とも言えますね。

 

先日の24時間テレビでも小児喘息であったことを述べていましたし、その時にフェイスラインが作られたのかな、などと考えていました。

 

小顔だったり、太ってもいないのになぜだか二重アゴな方っていますよね？

 

そういった方が

二重アゴを改善するために痩せます！

 

なんていうのはほとんど効果がないかもしれないということですね。

 

だって二重アゴな原因は脂肪じゃないんですから。

 

パーソナルトレーナーの基礎とは

やれ口腔だ、呼吸だと書きましたが僕の職種はパーソナルトレーナーです。

 

そのため身も蓋もない言い方をしてしまえば、基礎は筋トレ指導です。

 

Tim Andersonの言葉を借りれば、新生児は発達の過程で

呼吸
ヘッドコントロール
寝返り
這い

などを通して立ち上がり、歩くまでのストレングスを養うわけです。

ですから、それらも対象によっては十分にストレングストレーニング（筋トレ）とも捉えられるわけです。

 

だから僕はそういったことについても学びを深めます。

 

呼吸や寝返りも人によってはストレングスなのです。

 

また上記のような呼吸器系の問題でパフォーマンスが低下してしまう方が全力でストレングストレーニングに取り組むためには前述のような理解が必要です。

ダイエット目的の方でも、二重アゴを改善したい方に適切な指導をする場合は前述のような理解が必要になります。

ビッグ3やり込もうが食生活変えようが二重アゴは別のところに根本の原因があるわけですから。

 

全ての学ぶことはクライアント様がご自身の人生の中で

“ストレングス(強さ)”

を持つことへと繋がります。

 

つまり、人生を明るく元気に生きていく強さを身に付けていただくこと。

指導の全てがクライアント様のストレングスに繋がればなと思います。

 

パーソナルトレーニングのゴールの１つはクライアント様のwantsを叶えることですが、その過程で自身の身体や心をコントロールする術。

そして明るく楽しく人生を生きるための強さを身につけていただければなと思っています。

 

パーソナルトレーナーの基礎は広義の意味での

 

Strength指導

 

だと考えています。

 

だいぶ前にセミナー講師をした際の資料の一部です。

 

まあ、ある意味以前からブレていない点に安心です。

 

新規モニタークライアント様2週間の変化

 

というわけでもクソもないのですが、

 

9月頭から新しくダイエットを始められたクライアント様の途中経過です。

 

14日（2週間）で

体重 −2.3kg
ウエスト −4cm

 

遠目の写真では分かりずらいですがお腹周りに明らかに変化が出始めています。

 

開始2週間で変化が出るのは上手く食事と運動を含めた生活習慣がキチンと変えられたからですね。

 

ご本人の希望もあってハンドポーションを用いたPM Nutrition Stage.1ではなく、

マクロニュートリエントをきっちり計算し、

週間の運動時間も増やしたStage.2に近いダイエットに励まれています。

 

まだまだ浮腫みが抜けて体脂肪は0.5-1kg落ちたところです。

ここから更に変化していきますので楽しみです

 

モニター様ご本人も身体の変化を感じられたり、身体や食に興味を持ちご自身でも調べられたりたくさん質問していただいたりしています。

 

ご本人曰く、楽しんでダイエットに取り組んでいただいているそうです。

トレーナーとしてもとても嬉しいです。

 

このダイエット期間を通し、身体を引き締めることだけでなく、ご自身の身体をコントロールする術を学んでいただければ幸いです。