運動というself-medication

脳梗塞後に残存する麻痺のリハビリでお越しいただいているクライアント様が着実に改善がみられています。

 

ポイントとしては

 

“如何にして脳神経を活性化する求心性の刺激を入れるか”

 

それをテーマにしていますが、有難い事に体性感覚からの入力が最も好反応が得られているように感じます。

 

最初こそミラードリルという飛び道具的な事も行いましたが、

0→1

にするのが役割で、0が1にさえなってしまえば、それを3や5や10にまで増幅していくのは実際の運動ではないのかと考えています。

 

というわけで反応も良く、ご本人様もとてもモチベーション高く”トレーニング”していただいています。

もはや”リハビリ”ではありません。

その中でもMovement skills trainingがとても活きています。

▪︎Lateral Push to Base/Resist

IMG_9278(クリックで動画が流れます)

 

床や自己に対する認知を高めた状態で床反力を利用。

動画は自撮り撮影のためFunctional Trainerでやっていますが、実際にはGame speed 360で横に移動していきます。

移動時には僅かですが加速が生まれ、それを制御し、床反力を利用して止まる。

 

そう考えると体性感覚、前庭感覚に対して感覚リッチなエクササイズと捉える事もできます。

さらにMovement triggerをアレンジする事で視覚、聴覚からの刺激も微調整できます。

動画のようにタオルを敷き、その位置に着地するために出力を制御してもらったりもしています。

またリアクションボールなんかも使っていただきますが、まさに小脳活性化ドリルですね。

かなり攻めたプログラムになっていますが、クライアント様も

外出の頻度を増やしたり、
遠方まで出掛けられるようになられたり、

改善に合わせてどんどんアクティビティも活発になっておられます。

 

今までは控えていた事、これらに対して

 

「私ってこういう事も出来るんだ」

 

と自己効力感を得ていただいているのが改善をスピードアップしてくれているのかなと思います。